星屑
意見を求められても困ってしまうが。


でも確実に、スッチはあたしとヒロトをくっつけようとしているのだろう。


やっぱり来るんじゃなかった、と今更思った。



「金髪だから悪いんだよ。」


あたしが言うと、スッチが笑う。


ヒロトは不貞腐れたような顔になり、上手く誤魔化せたことに思わず胸を撫で下ろした。


スッチは好きだけど、ストレートすぎてたまに嫌。



「スッチってさ、どういう基準でカノジョ選ぶの?」


聞くと、彼はんー、と一度考え、酒を流した。



「俺は好きになった子しか付き合わないから。
気付いたら目で追ってる子と、どうにかして仲良くなって。」


で、頑張るのだとか。


あたしは言葉に詰まり、曖昧にしか笑えない。


じゃあ勇介を目で追っている、というか観察しているあたしは、一体何だというのだろう。



「奈々は?」


横から口を挟んだヒロトの言葉に、弾かれたように思考を引き戻した。



「…あたし、は…」


今まで適当に付き合ってきました、とはさすがに言えず、わかんない、と言葉を濁した。


煙草を咥えたヒロトの視線が痛くて、どうにもいたたまれなくなってしまうが。



「お前、もしかして好きなヤツでもいんの?」

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