星屑
ふたり、購買まで来たところで、また足が止まってしまう。
勇介がチョコチップメロンパンを買っていて、彼もまた、こちらに気付いたように顔を上げた。
「あ、土屋クンだ。」
笑って言ったのは、あたしの隣のスッチだった。
だけどもその顔に嫌味はなく、逆に勇介の方が不審そうな表情をする。
「誰?」
「俺、ヒロトの親友やってる諏訪ね。
スッチって呼ばれてるけど、知らない?」
一瞬考えた勇介は、あぁ、と言った。
するとスッチは満足そうな顔をして、握手を求めるように手を差し出した。
「昨日、うちの馬鹿がごめんね。」
やっぱり勇介は珍しく、怪訝そうな顔をしたまま。
「俺は別に、ヒロトと土屋クンの関係に興味無いし。
つか、人類みな兄弟だと思ってるから、楽しく平和にしたいわけ。」
世の中の人間がみんなスッチなら、戦争なんてなくなるのかもしれない。
立ち尽くしたままその光景を見つめていると、勇介は目を細め、首を傾けた。
「仲良くしよう、ってこと?」
「そ。
さゆも土屋クンの友達とくっついたみたいだし、別に喧嘩とかする理由ないじゃん?」
「…さゆちゃん、が?」
彼は目を丸くして、「大地と?」と問う。
大きく頷くスッチを見て、今度は伺うようにあたしを見た。
どうやら勇介もまた、何も知らなかったみたいだけど。
勇介がチョコチップメロンパンを買っていて、彼もまた、こちらに気付いたように顔を上げた。
「あ、土屋クンだ。」
笑って言ったのは、あたしの隣のスッチだった。
だけどもその顔に嫌味はなく、逆に勇介の方が不審そうな表情をする。
「誰?」
「俺、ヒロトの親友やってる諏訪ね。
スッチって呼ばれてるけど、知らない?」
一瞬考えた勇介は、あぁ、と言った。
するとスッチは満足そうな顔をして、握手を求めるように手を差し出した。
「昨日、うちの馬鹿がごめんね。」
やっぱり勇介は珍しく、怪訝そうな顔をしたまま。
「俺は別に、ヒロトと土屋クンの関係に興味無いし。
つか、人類みな兄弟だと思ってるから、楽しく平和にしたいわけ。」
世の中の人間がみんなスッチなら、戦争なんてなくなるのかもしれない。
立ち尽くしたままその光景を見つめていると、勇介は目を細め、首を傾けた。
「仲良くしよう、ってこと?」
「そ。
さゆも土屋クンの友達とくっついたみたいだし、別に喧嘩とかする理由ないじゃん?」
「…さゆちゃん、が?」
彼は目を丸くして、「大地と?」と問う。
大きく頷くスッチを見て、今度は伺うようにあたしを見た。
どうやら勇介もまた、何も知らなかったみたいだけど。