星屑
夏空と疑惑
当然だけどあたしと沙雪は、樹里にこっぴどくお説教をされてしまった。
だから当たり前だけど、スッチとの関係を彼女に聞くことは叶わなかったわけだが。
それからは、テスト期間も近いということもあり、あたし達はサボることをやめた。
もちろんそれは、庇ってくれたスッチに対して適当なことなんて出来ないから、ってのもあるけど。
なのにヒロトも勇介も大地くんも、来たり来なかったりを貫いている。
あたしの首元にあったキスマークは、そんなせわしない中でいつの間にか消えていた。
「すんごい久しぶりに会ったね。」
購買で、勇介があたしを呼び止めた。
別に避けていたわけではないのだが、真面目に授業に出ているのだ、一番遠いクラスにいる彼と会うことが減るのは当然だろう。
大嫌いな勉強を必死でやって、もう身も心も疲れ切っていた中で勇介の顔を見た時、少し泣きそうになってしまった。
「テスト終わったらさ、夏休みじゃん?」
「…うん。」
「星、また見に行こう?」
チュッパを咥えて優しい顔をし、彼は首を傾けて聞いて来る。
意志とは別に何故だか安堵してしまい、あたしは何も言わずに頷いた。
好きとか好きじゃないとかってことではなく、勇介に縋ってしまいそうな自分がいる。
「どした?」
顔を覗き込んで聞いて来る彼に、首を横に振ることしか出来ない。
だから当たり前だけど、スッチとの関係を彼女に聞くことは叶わなかったわけだが。
それからは、テスト期間も近いということもあり、あたし達はサボることをやめた。
もちろんそれは、庇ってくれたスッチに対して適当なことなんて出来ないから、ってのもあるけど。
なのにヒロトも勇介も大地くんも、来たり来なかったりを貫いている。
あたしの首元にあったキスマークは、そんなせわしない中でいつの間にか消えていた。
「すんごい久しぶりに会ったね。」
購買で、勇介があたしを呼び止めた。
別に避けていたわけではないのだが、真面目に授業に出ているのだ、一番遠いクラスにいる彼と会うことが減るのは当然だろう。
大嫌いな勉強を必死でやって、もう身も心も疲れ切っていた中で勇介の顔を見た時、少し泣きそうになってしまった。
「テスト終わったらさ、夏休みじゃん?」
「…うん。」
「星、また見に行こう?」
チュッパを咥えて優しい顔をし、彼は首を傾けて聞いて来る。
意志とは別に何故だか安堵してしまい、あたしは何も言わずに頷いた。
好きとか好きじゃないとかってことではなく、勇介に縋ってしまいそうな自分がいる。
「どした?」
顔を覗き込んで聞いて来る彼に、首を横に振ることしか出来ない。