sick
第1章
日常
目覚めると白い天井と廊下を
人が歩く音がする。
いつも決まった時間に検温に
訪れる顔見知りの看護婦さん。
そうここは病院。
私の名前は愛沢詩保。
小さい頃から重い病気のため
入退院をくり返していた。
そのためほとんど学校には
行ってない。
今季節は春。
そして今日は始業式の日。
今日から私は中学3年生になります。
学校は私立でテストで
点を取れば進級できる形だから
問題はない。
こうみえて結構賢いんだから私。