sick


「ってめー ふざけんなっ」

再度殴りかかろうとする秋維を焦って蛍斗が止めにかかる。



「落ち着けって秋維!!」

蛍斗は叫びながら必死に秋維を止める。


しかし冷静ではない秋維は蛍斗の叫びでも止まらなかった。


その時

「あきちゃん ストップ!」

詩保の叫び声が部屋全体に響いた。



その声を聞き、我に返ったのか秋維の動きが止まった。



「あきちゃん 落ち着いた?」

優しい声で問う。


「・・・ぁあ」

絞りだしたかのように小さく返事をした。




「そっか・・・。ねぇ蛍斗。悪いけどあきちゃん連れて楓と3人で外で待っててくれない?
山上君と2人で話がしたいんだ」



殴られたことによって放心状態だったがいきなり自分の名前が呼ばれて驚いたような顔をした。









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