sick
「ごちそうさま。めっちゃくちゃ美味しかったです」
「そういってもらえると嬉しいわぁ〜」
「もう帰るんだろ。俺もコンビニ行きてぇし。そこまで行こうぜぇ」
「おう。じゃあおばさん お邪魔しました。ご飯ありがとうございました」
「いえいえ。また何時でも遊びにきて。楓ちゃんも一緒にね」
「はい。じゃあ失礼します」
「なぁ秋維」
「ん?」
「あんま気にしすぎんなよ」
「え?」
「お前意外とネガティブなとこあるからよ。深く考えすぎんな。詩保も秋維の気持ちきっとわかってくれるって。
あと、殴ったことは確かにいいこととは言えねぇけどあの場合手が出ても仕方ねぇよ。俺ももし楓があんな風に言われたら殴ったかもだし・・・」
「蛍斗・・」
「だからあんま気にすんなっ。
ほら。コンビニ着いたぞ。じゃあな」
自転車に乗り走り出した。
「蛍斗!!」
呼び止められた声に反応して少し離れた位置で止まり後ろを振り返った。
「色々サンキューなっ。気をつけて帰れよ」
「おう!」
手をあげてまた前を見て走りだしていった。