sick
「じゃあお邪魔しました」
「いいえ。3人でまたいつでもどうぞ」
「はい。ありがとうございます」
「秋ちゃん バイバイ。気を付けて帰ってね」
「ああ。またな 詩保」
手を振りドアを開けて出ていった。
「やっぱりまだ夜は少し涼しいな」
そんなことを考えながら歩き出した時に後ろから「秋ちゃん!!」と叫び声が聞こえてきた。
「詩保!?」
「秋ちゃん・・・」
「お前。何してんだよ?!」
急いで詩保の元へ向かう。
「あのね、あのね。秋ちゃんは何も気にしなくていいんだよ。山上君のこと、罪悪感に感じないで。秋ちゃんがあたしのこと思って言ってくれたってわかってるから。だから、だからね」
「詩保・・・。サンキューなっ。俺もさ詩保に話してちょっとすっきりしたからさ。もう大丈夫だよ」
「ほんと?元気だせそう?」
「ああ。ありがとなっ。だから早く家入れ。いくら春だからってそんな薄着じゃ風邪引くぞ」
「わかりました。また明日も来るよね・・?」
「おう。ちゃんと来るから。ほらマジで風邪引くぞ」
「はいはい。じゃあね 秋ちゃん。また明日」
バイバイと手を振り家へと入っていった。