sick
「そんな上から目線的なお願いされても・・。
理由は?理由もわかんないのに言われても」
「理由って言われても・・。色々考えて愛沢と話したいと思ったんだよ。頼む」
そういうとスッと頭を下げた。
「えっ えっちょっと。そんな頭下げないでよ。ちょっと・・。
わかった。わかったから頭上げて!」
「いいのか?愛沢と会って」
「うー 賛成は出来ないけど会いたいんでしょ。しかも秋維に内緒で」
「ああ」
「なら明日の放課後ね。今日秋維達に明日来ないでって言うから」
「ああ。まじサンキューなっ」
めったに笑わない翔がフッと笑みをこぼした。
「───っ///」
不意討ちの笑顔に思わず顔が赤くなってしまった。
「・・・・と、とにかくまた明日ね。えっと詩保んチ覚えてる?」
「ああ。覚えてるよ」
「じゃあ詩保んチ前集合ねっ。学校終わったら行くから」
「わかった」
「じゃ、じゃあね」
そういうと走るように屋上を後にした。