sick
「相変わらず仲いいなぁお前達」
そう言いながら病室を訪れたのは私の担当医の新堂悠先生
茶髪に切れ長の目で病院でも1、2をあらそうイケメンな先生
「悠先生いらっしゃい」
「おっ やっぱ詩保ちゃんの笑顔に向かえられるといいね。頑張ろうって気になるよ」
といつも通り言う悠
「先生。患者に堂々とセクハラ発言は止めてください」
少し怒った声で秋維が止める
「そんな怒るなって ただの患者とのコミュニケーションだぜ」
それに対して大人の余裕を見せる
「まぁまぁ2人とも。
先生は診察に来たんでしょ。パパッと見ちゃってあげてくださいよ」
間に入ってなだめる蛍斗
「そうだった。じゃあちょっと心音聴かせて。」
聴診器を耳にあてて悠が胸に手をいれた
「うん。正常だね。この分だと退院も近いかな」
「本当ですか!?」
「詩保ちゃんが無理しなきゃねっ」
極上の笑顔をして言った