いちごみるくのフェロモン

暴走

屋上から出てくると、学校内は騒がしい。特に男子。


「なんか、1階にめっちゃ美少女がいるらしいぜ。」


周りの男子の話し声を盗み聞くとこういう感じだった。女子も見に行こうと階段を下りていく。


「おい。カイ。なんか呼ばれてるぞ?」


面白そうに声をかけてきたのはシン。狼男だ。偶然か必然か、この学校にいた魔物。魔界から来たらしい。しかも、住んでるマンションまで一緒のオマケつきだ。


「誰にだよ。」


人間の男に仲良くするヤツはいない。というか、女がどーとかでつかかってきて面倒だ。


「か~い~。って泣いてる。そいつ、見た感じ…色魔だったな。」


シンがそう言うとカイは目の前から消えた。別に驚かない。というか、うれしかった。


あの子ならきっとカイを…


自分も姿を消して、カイの向かったところへ言った。
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