いちごみるくのフェロモン
昔から、大きな力を持っていた私たち2人に優しくしてくれた人。


「大バアか。元気だったか?」


「うん。いつもどおり。変な薬とか作ってたけど。」


魔界のことを話しながらも食べる。


「にしても…料理うまくなったなぁ。」


カイが思い出したように言った。


いつもは、少しで終わる朝の食事も今日は結構たくさん食べてる。


「本当?カイがココに行っちゃったときからがんばって練習してたんだよ!」


うれしい。カイのために作った料理をほめられた。


ずっと、ずっと、カイに追いつきたくて。


隣に並べるようになりたくて。


好きになって欲しくて。努力してきたから。
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