恋の証
それから月日がたって退院をした私は、お婆ちゃんの家に引っ越した。
信也の写真片手に…
ここは暑いよ。
冷房も携帯も使えないから不便利だけど、とても幸せ。
蝉が毎日うるさいぐらい鳴いてる。
でもいつか消えてしまう儚さは、辛さも和らげた。
そして、夏の証。
今から友達と遊びます。
どんな服で行こうかな。
信也も見守ってね、
「信也」
私、頑張ってるよ。
この恋は夏のように儚く、
とても恋という証を示してくれたね。
これからも描き続ける夏の証。
今日もまた、蝉が鳴き続ける。