[短編]在りし日の記憶


やっぱり…。この子は、私だ。

「何歳??」

「5つ!!」

5歳…母が死んだときの歳だ。

「お母さんは??」

「…びょーいんでね、げんきになるためにたたかってるんだ。」

「そっか…。」

私は思わず頭を撫でた。

「お母さんの所に行かなくていいの??」

「…………。」

小さい私は暫く黙って、行くと元気に言った。


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