愛しの俺様くん
1、その王子、俺様につき。
◆I Love 俺様
8時5分。
校舎から正門にかけて“華の道”が出来る。
8時10分。
そして奴が来る。
『キャー!!!!!』
叫び声にもちかい声が学校中に響き渡った。
『片瀬くぅーん!!』とか『水紀さまーぁ!!』
女の子達の甘ったるく甲高い声が聞こえる。
あの男のどこがいいの…
一人ぽつんとそんなことを思うあたし、花崎心愛。
だって…。みんな窓から身を投げ出して叫んでるんだもん。
「この学園で王子に興味ない人なんてあんたぐらいよ?」
親友の早町南があたしに嫌みったらしく言ってくる。
「そんな…みんながみんな興味もつなんてありえない!」
「ありえちゃうのが王子なの。」
うっ…。何も言い返せない…。
校舎から正門にかけて“華の道”が出来る。
8時10分。
そして奴が来る。
『キャー!!!!!』
叫び声にもちかい声が学校中に響き渡った。
『片瀬くぅーん!!』とか『水紀さまーぁ!!』
女の子達の甘ったるく甲高い声が聞こえる。
あの男のどこがいいの…
一人ぽつんとそんなことを思うあたし、花崎心愛。
だって…。みんな窓から身を投げ出して叫んでるんだもん。
「この学園で王子に興味ない人なんてあんたぐらいよ?」
親友の早町南があたしに嫌みったらしく言ってくる。
「そんな…みんながみんな興味もつなんてありえない!」
「ありえちゃうのが王子なの。」
うっ…。何も言い返せない…。