愛しの俺様くん
けど苦しい…!!!!

ドンドン片瀬水紀の胸板を叩く。

だけど片瀬水紀は離れようとしない。

ちょっ…!!苦しいってぇ!!!

「んんー!!!」

やっと唇が離れて酸素を思いきり吸い込んだ。

「はあっ。なにすんのよ!!!」

――パンッ

乾いた音が保健室に響いた。

「初めて…だったのに…」

キスは本当に好きな人とステキな場所でしたかったのに。

涙で視界がぼやけていく。

シーツに涙が染みていった。

「…ごめん。」

ごめん…???ごめんですむなら、

「警察いらねぇんだよ!!」


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