愛しの俺様くん
「でも王子。やっぱり優しいのね」

またまたうっとりして南が言った。

「はっ?!だってあいつはー……」

『ばらしたらお仕置きだから』

脳裏に浮かんださっきの言葉。

おっお仕置き!やだ!!

「あいつは??」

えっとぉ…。あはっ。なんて言おう。

「…あいつは、王子様だし?」

意味わかんない…。しかも王子様とか言っちゃったし。

「…頭、大丈夫??」

南があたしの頭を撫でてくる。

「かなり失礼だよね。それ。」

頭大丈夫?って!

「いやだって心愛が王子のこと、王子様って言うなんてありえないし。」


< 25 / 36 >

この作品をシェア

pagetop