愛しの俺様くん
「もしかしたら王子が俺様って筋があるかもしれないじゃない。」

南があたしの机に座りながらいった。

「それは…そうかもしれないけど…」

なんか………さ、

「片瀬くんってやだ。」

なんかね。こう…俺様かもしれないけど、めちゃくちゃ腹黒そう…。

いつまにか叫び声は静まっていた。

窓から乗り出していた人達も今度は廊下を除いている。

「あたし…王子だったら何してもいいかもー」

うっとりした目で南が言った。

「南、彼氏いるじゃんか」

ちょー年上の彼氏がね。

「冗談よ。冗談。」

南が言うと冗談に聞こえないんじゃい!

「あっ…。王子、くるね!!」


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