甘い声
その会話を最後に、また静まる車内。




どこにいくんだろうとか、お腹空いたなとか、そんな事考えてると車が停まった。





「着きました」




そういって車を降りたアキラ。でも、周りを見回してもレストランもないし、居酒屋もない。



食事処が何もない。



「ね、ねぇ」




「はい?」




前を歩いていたアキラは、足を止め振り向きあたしを見詰める。



「どこいくの?」




「とりあえずついてきて下さい」



「あー、うん」
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