甘い声
でも、気にしてもどうしようもない。


離れて教えるなんて出来ないし、これは勉強会なんだから。それにあんな豪華な食事を食べさせてもらったからには、ちゃんと教えなきゃならない。





夢中で、説明してる途中。ふと、視線を感じた。




横を向くとあたしを見詰めるアキラ。




「あっ、わかりづらかった?」





気遣いの言葉は、欲望の言葉に掻き消された。
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