線香花火 ~願い事~
「恋は・・・
今年の一月までしてましたよ。」
ちょっと静かな声でお酒を一口入れて言った。
「え?誰?」
「ん~もう終っているから
今はもう何も思っていないから言えるんですが
学校の先生だったんですよ。」
『は?』
すごいびっくりした顔をして三人は私を見た。
「え?そんなに驚くことですか?」
「いや、だって・・・
ちなみに相手は?」
「元一年だけ担任をしてくれた教師です。
色々あってそこそこいい感じだったみたいなんですが、
他人から見ていい感じだったみたいなんですが、
結局卒業と一緒に告白を私がして
振られて
でも一年間お互いメールのやり取りして
それが重荷で
違う先生から電話をもらって
やっと私から今年の1月に「サヨウナラ」を切り出したんですよ。」
「いやいや、そんなに笑いながら言えることではないしょ。」
「ん~そうなんですがね。
私は今より幼いかったから必死だったんですよ。
人をあそこまで好きになった事はなかったなぁ~」