線香花火 ~願い事~
それからしばらく話しをしていたが
皆は目をいつの間にか閉じて安らかな顔で眠っていた。
私だけ何故か眠れないでいた。
窓に一番近い場所で横になっていたので
窓の外を眺めていた。
曇っているのか
これからまだ雨が降るのか解らないけど
外は暗かった。
都会育ちな私だからこんなに暗いのは
学生時代に修学旅行とかで山などを行ったきりで
それ以来は夜でも外は街灯で明るい。
私は静かな部屋で一人考えていた。