線香花火 ~願い事~
「嬉しいよ。先生・・・。
もう寝るね。
明日もちゃんと笑っているから
最後まで笑っているから
だから
先生も頑張ってね。
幸せになってね。
おやすみ先生」
私は目を閉じた。
心の中には先生がいて
その先生に私はそう言う。
それを言う事で私は安心した。
いつもはこんなんじゃないのに
今日この日に限ってはそうだった。
だけど
私の想いを月はちゃんと聞いていたのかもしれない。
だから
月は明りをくれたのかな?
それだったら
「ありがとう」
だね。