線香花火 ~願い事~

彼は私のために音楽を流してくれていた。

聞いたこともある音楽もあれば、全く知らない音楽もあった。

始めは昨日、彼がいない時の話しをした。

「お化けトンネルに肝試しに行こうっと先輩の彼氏に言われて
私も先輩も絶対に行かない!
って言って」

「ハッハッハ、そんな事言っていたんだ。
でも本当にあるんだよ?
今度一緒に行こうか?
昼間でも怖いよ」

「いやです。絶対に行きません」

「だよね~(笑)」

「あきちゃん」

「はい」

「昨日は寝れたの?
結構早くなかった?起きるの」

「寝れましたよ。起きたのは5時半くらいです。」

「それ寝てないだろう。気持ち悪くなったら言ってね」

「ありがとうございます・・・。」

会話が一回切れた。

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