線香花火 ~願い事~

この滑り台を二回ほど滑った。

一番上に行く為に階段で登らないといけない
そして下りは滑って降りてくると言う。

最初の一回は皆で繋がって滑った。

うむ
ちょっとヤバイかもっと思う経度の酔い。

だけど2回目は
一人一人で滑って降りれ来ると言うのだった。

私は迷いなく一番後ろでいいと言った。

一人で滑るのはどんなに辛いか私は知っている。
そんな顔を後ろから滑ってくる人たちに追いつかれたくない。

だから最後に滑ると行ったのだ。

皆はそれぞれ先に滑った。

カップル同士だと先に男の子が滑って後ろから女の子が滑る感じに滑っていた。

私はそれを見ながら一人で滑った。

景色は最高だ。
綺麗で何もかも忘れてしまいたくなる。

だけど

前を見ると先輩たちカップルが滑っている。

悲しい気持ちがあった。

だから私は絶対に前を見なかった。
周りの木をずっと見ていた。

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