線香花火 ~願い事~

それからダムなどを見に行き
私たちは他愛のない話で盛り上がった。

本当に昨日今日に
出会ったばかりの感覚ではなく
長年の付き合いがある感覚で楽しんだ。
お蕎麦をお昼に食べてから
また目的地に向かうため
私は彼の車に乗った。

少しずつであるが
慣れてきた。

でも絶対にカバンを下に下ろさないで
膝の上に乗せていた。

それは私がまだ
人を信じきってない証拠に変わらなかった…。

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