風鈴



「今日の午後から、兄さんと雪乃さんも掃除の手伝いに来るって言ってたよ」



「ええっ?じゃあ綺麗に片付けておかなくちゃ」



「…綺麗に片付けてしまったら、手伝いに来る意味がないじゃないか」



「…ああ、そうね、そうよね」



「いいんだよ、そんなに気を使わなくても」



市哉が、軽い調子で言った。







「どうせ家族になるんだからさ」








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