運命の扉
「マジかー!」
そう言って、机に頭を伏せた。
それと共に、ゴツっと鈍い音がする。
「いてっ。」
反動で頭が起き上がった。
額はほんのり赤く滲んでる。
「大丈夫?!」
「大丈夫、大丈夫!」
またニーっと笑う。
「俺はずっと見てたんだ。井上さんのこと。」
ふと真剣な顔になる。
「えっ?」
あたしが驚いた顔をすると、ニコニコ笑顔に変わった。
「1年の文化祭前かな。」
真中くんは、あたしを知ったきっかけを教えてくれた。