運命の扉
「お待たせ〜!」
元気よく敬ちゃんが教室にかけこんできた。
「あっ!!」
莉紗の存在に気付くと、目と口を大きく明けて驚いた。
「こんにちは。お久し振りですね。」
おずおずと莉紗に近づく。
「久しぶり。どうしたの?こんな遅くまで。」
「莉奈のこと待ってたの。」
「莉紗も一緒で大丈夫かな?」
「全然!みんなで帰ろう!」
あたしを真ん中にして3人で歩く。
いつもは優斗が一緒だけど違う顔と歩くのって、ちょっと不思議…。