年下カレシに蜜な罠
「もうっ!どうして頷いちゃったのよぉ…」
そう言ってプンプン怒るのは、…あおい。
そうなんだよぉ……。
断れば良かったんだけど、まさかそんな事を頼まれるなんて思ってなかったんだ。
もし、凜久に幼なじみがいて…
その子は凜久が好きで―――
私が学校にいない間に……
なんかあったとしたら。
例え、一緒にお弁当を食べるだけでも
“嫌”
醜い感情がジワジワと心を侵蝕していく。
淡いピンク色に染まっていたはずなのに、
ひと皮剥いてみれば……
――こんなに黒いんだ。