年下カレシに蜜な罠
「こんにちは、あおいです」
にこやかに手を差し出すあおいだけど……
その笑顔の後ろ側からモクモクと黒いモノが立ちこめている。
…なんだかあおいが怖いよぉ。
「じゃ、食うか」
そう言って、何気なく私の隣に座ろうとする遊くんに…
「あ、ここは私の指定席なので」
ニコッと笑ってかなり自然に座ってくれたんだけど。
「ほら、遊くんこっち」
私の左隣にさおりさんが腰を下ろすと思いきや…
“ひとり分”
のスペースを開けて、座ってしまった。