年下カレシに蜜な罠
「……へっ?」
私もあおいも、“4人で”学校を回ると思ってたから…
目を大きく開いたあおいは、すっとんきょうな声を出していた。
「瑠璃ちゃんはまだ食べ終わってないみたいだし……」
チラッと私のお弁当に視線を泳がせるさおりさん。
「え、でも」
有無を言わさず、といった感じで
「瑠璃ちゃん、遊くんをよろしくね」
あおいを連れ去るさおりさんの、その笑顔には、“何か”が隠されているような気がした。