年下カレシに蜜な罠


広い胸にほっぺをすり寄せて、顔を上げようとすると


凜久の手に目隠しされてしまう。



「……凜久?」

「…顔赤いから見ちゃダメ」



そんな言葉に、胸がキュンと甘く高鳴る。


今の気持ちをどうにか伝えたくて凜久の背中に腕を回して


ギュウッと、抱きついた。





「…凜久、おかえり」

「ただいま」


いちご柄のタオルケットがふたりの間に絡まって、なんだかそれが邪魔に思ってしまう。




「――ねぇ、凜久」

「……ん?」


少しだけ、目を見開いた凜久はチョコンと首を傾けた。



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