年下カレシに蜜な罠


「…ん……っ」

いつまでたっても、キスには慣れなくて。

うまく息が吸えない私は、だんだんと息苦しくなってしまう。



泣きたい訳じゃないのに、固くつむったまぶたの目尻から涙が押し出されていく。




「瑠璃……?」

深く重なったキスから、やっと解放されて

涙が溜まった瞳のまま凜久を見上げた。



凜久とキスしている間だって、私の頭の中を過ぎるのは遊くんのこと。




「……ひゃっ」

いつの間にか、凜久の手はパジャマの上から膨らみを捕らえていて……



「ね、瑠璃……もう、――限界」


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