年下カレシに蜜な罠
「きゃああああっ!」
ベッドの隅で小さくシワを作っているタオルケットを勢いよく引き寄せると、
慌てて体を隠した。
「ねぇ、瑠璃…。もしかして…」
――最初から、“その気”だったんだ?
「やぁぁ…っ」
その部分だけ吐息混じりの声で囁いた後に、
耳の縁にピリッと弱い電流みたいなのが走り
思わず仰け反ってしまう。
「ち、ちが…っ!」
――『夜は、付けない方が成長するんだって』
前にあおいが教えてくれたんだ。
ニンマリ微笑むあおいの顔が簡単に想像出来ちゃうよ。
だ、だって…!
帰って来るのは夕方って言ってたから
付けてないことを、すっかり忘れてたんだ。
どうしよう…っ!
恥ずかし過ぎる。
そのまま、引き寄せたタオルケットで顔を隠そうとした時――。