年下カレシに蜜な罠
「…ね、凜久……聞いて?」
手首を優しく束ねられて、シーツに柔らかく縫い付けられて。
未だ、止まることのない手に
甘く痺れるような刺激を与えられながら、
顔を埋めている凜久に、必死に話しかけた。
「すごく、心配だった」
「…ふぇっ…?」
予想していなかった凜久の言葉。
心配―――?
私…凜久に心配させてたのかな。
「――電話。…泣いてたから」
“違う”意味で、泣いてたんだって…
そう、思ってたんだ。
続けられる言葉に、気が付けば凜久の体温に全身が包まれていた。