年下カレシに蜜な罠



下を向いたまま青ざめた顔をした私に気付いたのか、

遊くんにチラリと視線を送られて…。



私は慌てて取り残した黒板を写した。




「――瑠璃、大丈夫?顔…青いけど」

視界に、心配そうに首を傾けたあおいが視界に入ってきて。



その時――

また、ケータイが震えたんだ。





微かに震える手で、ポケットからケータイを取り出す。






「――…凜久」


良かった…。

メールの送り主は、私が予想していた瑠奈ではなくて。





【From:凜久】

もしかして瑠璃のクラスに
楠木さん…いる?


俺のクラスは…
さおりさんだった

    

-----END-----


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