年下カレシに蜜な罠
―――――え?
こんな偶然って…あるの?
「瑠璃…っ、やっぱり保健室に」
めまいが、したんだ――。
何か黒いものが……
私と凜久との間に――。
「ごめん、あおい…私」
「私も一緒に行くから」
あおいは保健室まで付き添ってくれて。
「ゆっくり休みなね」
ベッドに横たわる私に一言告げると、
あおいは教室へ戻っていった。
布団を頭まで被って――
頭の中で交差する考えをまとめようとする。
瑠奈の心理が読めない――。
また、あの時と同じように……