年下カレシに蜜な罠
ううん、違う。
だって…あの時は遊くんがいなかったけど
今は、いるんだ。
だと、したら――。
瑠奈は私と遊くんを、………
出来上がり始める、新たな答え。
……もしかして
「ちょっと…!凜久くん」
先生の慌てた様子の声がカーテンの向こう側から聞こえた。
シャッと音を立てて開いた視界。
「―――凜久」
走って来たのかな。
肩が激しく上下してる……。
「…嫌なんだ」
「……へ?」
主語のない、その言葉に…間抜けな返事をした私。