年下カレシに蜜な罠



この席は、窓側の1番奥の席。

店内からは死角になっていて、向かいに座る凜久の顔を不思議そうに見る。



凜久は、1番奥の席には座りたくないのかな。

いつも私をこの席に座らせて、凜久は向かいの席に座るよね。



「――だって普通は…見せたくないでしょ?瑠璃…可愛いから」

他の男の視界に入れたくないの。


返ってきた返事に、顔を真っ赤にしながら慌ててしまう。




「…あのね、瑠璃。全部口に出てたよ」

ひゃああああっ!



さらに慌てる私の姿を、目を細めながら笑う凜久。




「…ん!おいしい」

ハニーバーガーをふたりして、パクッとかぶりついた。


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