年下カレシに蜜な罠



 片思いの男の子と
 両想いになれるおまじない

 ★*★*★*★*★*★*★*★


 
 新しい消しゴムに
 自分の名前と
 好きな男の子の名前を
 書きます



 ――誰にも見つからずに
 使い切れば



 その男の子と
 両想いに……









「…なれるでしょう」

「…ってもう両想いじゃん」


隣に座るあおいに激しくツッコまれた後、

長ーいため息を、吐き出してしまう。




「だってもう付き合ってるんだから、そんなに気にしなくてもっ」


「うん、そうなんだけど…」



でも、なんだか―――…




「って重要なとこはそこじゃないのっ!」

「ちょっ、瑠璃…前出すぎ」



ひゃあああっ。

私ってば、かなりあおいの方に前のめりに…。


< 177 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop