年下カレシに蜜な罠



「とりあえず、教室はマズい」

ここにいたら、見つかる可能性が高いと判断した俺は。





「…あら、ふたりそろって珍しいわね」

ふふっ、と笑いをもらす先生。



瑠璃がいつもお世話になってるこの保健室で“その時”が来るのを待った。







「…あ、確か包帯が切れてるんだったわ」


事務室に届いてるはず。
ちょっとの間留守にするわね?


そう言って先生は保健室を出て行った。




「ずっとここにいる気か?」

「……」


ヨウの問いかけに黙ってしまう。


でも、下手に動いて見つかったりしたら――…



その時。


< 182 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop