年下カレシに蜜な罠



――ガラガラ


「そういえば……」

「持ちますよ」

「ありがとう、片桐くん」


両手にダンボール箱を抱えた先生が戻ってきて。

何かを言いかけた先生を遮り、重たそうなダンボール箱をヨウが変わりに持った。


それをテーブルの上に置くと。




「さっき、瑠璃ちゃんを見たの。向こうは気が付かなかったみたいだけど」



――やっぱり。


瑠璃は一体何をしようとしてるんだろう。


次に話してくれた言葉に、


体が冷たく――冷めていくのを感じた。


< 183 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop