年下カレシに蜜な罠



凜久にメールを送った後、私は職員室に急いだ。



「――あれ?」

そこに遊くんの姿はなくて……。



「まだいたのか?……片瀬」

「あ、えっと用事があって」

日誌を眺めている担任の先生に、遊くんの居場所を聞いた。




――『…ああ、彼なら明日必要になる配付資料の整理を頼んだよ』



場所は……1階の会議室だ。

こんな資料が積まれた
ごちゃごちゃした机じゃ、やりにくいだろうしな。


差し込む茜色の光に、ははっと目を細めながら笑う。


続けられた先生の言葉に


私は

「そうですか……」

小さく返事を返した後。


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