年下カレシに蜜な罠



名前を呼ばれた私は、
反射的にドアを開けようと


後ろを振り返った――。





……チッ

と、小さな舌打ちと


「瑠璃」

遊くんの声が聞こえたかと思ったら、

一瞬にして……
腰に巻き付く腕。



「遊くん……ひゃあ…っ」

手首を強引に掴まれ、ドアに縫い付けられる。



――ドンドン、ドン!


背中越しに痛いくらいに伝わってくる、叩かれるドアの振動。


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