年下カレシに蜜な罠


「これからは、学校行くときも帰る時も一緒だね。俺、…すごく嬉しい」

私も嬉しいって気持ちをどうにか伝えようと、凜久の左手の小指を握った。



そのまま、小指を繋いだまま仲良く並んで帰る。


そういえば、もうすぐお昼だ。



「凜久はお昼お家で食べるの?」


「んーん、瑠璃は?」


私は…、凜久と一緒に食べて行きたい事をポソッと言うと、



「じゃあお昼は、ハニーハウスに決定」


少し腰を屈ませ、下から私の顔を見上げる。

太陽の光に照らされて、栗色に光った凜久の髪が私のおでこを掠める。


垂れた髪の隙間からキラキラ光る太陽が、見えた。


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