年下カレシに蜜な罠
さおりさんに手渡されたのは、
ケータイ。
俺の意志とは関係なく、撮られたムービーは進んでいく。
芝生の上で倒れるのは、瑠璃。
それに覆い被さるのは――
「……やぁ…っ…」
甘い声を上げながら、何かに耐えるように……
瑠璃は一体、何に耐えてるの?
瑠璃のケガは、俺が帰ってきた日に知った。
その傷口に、あの人の舌が這う。
あの小さなキスマークも
――やっぱり、か……。
「遊くん……っ!」
慌てて肩を掴もうとする瑠璃。
「…ごめん、瑠璃…」
「うっ、ふぇ…っ」
――そこに
映し出されていたのは