年下カレシに蜜な罠



「……うっ、ふぇ……っ」

あおいって、
こんな長いメールくれることなんてめったにないのに。


透明なしずくが、ケータイの画面に――落ちる。



「ありがとう、あおい」




私も早くケガ治さないと。




「ごはん持ってきた」

おぼんを片手に、凜久が部屋のドアを閉める。


「おばさんが朝、作ってくれてたみたい」

瑠璃が目を覚ましたこと、さっき俺から連絡しておいたから。


今日はなるべく早く帰ってくるって。


そう話し終えると、テーブルの上にお粥と薬をのせたおぼんが置かれる。


< 256 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop