年下カレシに蜜な罠
「瑠璃の様子は?」
4時過ぎ。
瑠璃の家を訪ねて来たのはヨウとあおいさん。
「薬の効果で今は眠ってる。大丈夫、元気だから」
「「良かった……」」
ふたり一緒に安堵のため息をもらした。
「これ、今日の授業のノート。
凜久くん教えてあげてね」
2年生の授業を、1年の俺が教えるのは正直難しいけど……。
瑠璃の勉強が遅れるのは、やっぱり嫌だ。
この事故は、俺に責任があるから……。
「任せといて」
「自分の勉強もしっかりな」
ヨウから自分のノートも受け取って。