年下カレシに蜜な罠
◆15*Honey
久しぶりに、瑠璃の家族3人と食卓を囲んだ後
瑠奈ちゃんからの手紙をいつ切り出すのか悩んでいた。
「よいしょ」
「ありがとう」
全身が打撲状態の瑠璃はまだ歩くのが難しい。
抱っこした瑠璃を、ベッドへと下ろす。
勉強も夕方には済ませたし、瑠璃もさっきお風呂に入ったから……
切り出すなら、今かな。
「凜久もお風呂入ってきて?」
「……ん?うん」
「今日1日疲れたでしょ?」
眉を下げた瑠璃の、申し訳なさそうな表情。
手紙は……
お風呂でさっぱりした後でも?
「そんな事ないよ?瑠璃とずっと一緒にいれて嬉しかった」
瑠璃のほっぺに、口付ける。
「大事な話があるから。戻ってくるまで起きててね?」
「うん……?」
若干疑問系の返事を聞いた後、
俺はお風呂に入りに一旦家へと帰った。
手紙の内容は、
どんなものだろう――?
頭の大半が、それで占められていた。