年下カレシに蜜な罠


や、やっぱり―――…?



最後の選択肢を選ばなきゃいけないの――?


耳まで真っ赤にしながら、恥ずかしい気持ちをグッとこらえ…思い切って顔を近付けた。



唇の間から舌をちょこっと出して思い切ってペロッと舐めてみる。



「しょっぱ」


さっきまでハチミツの甘い味が広がっていた中にジワリと広がるしょっぱい塩味。


――それはまるで、私の心を表わしているようで。



「…ん、ありがと瑠璃」



でも、まさか―――

そんな風に取ってもらえるなんて思ってなかったかも。


そう言って薄くほっぺを染めながら私から顔を逸らしてしまった。





あ、やっぱり――――

上ふたつの選択肢が、正解だったの?


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